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文字ブログ

文字(書体、フォント、タイポグラフィ、活字、活版印刷)についてど素人が学習した結果をまとめるブログです。デザイン初学者(本業ITエンジニア)なので、誤り、偏見、言い過ぎ等多々あるかと思いますが、 よろしければコメントにてご指摘いただけると幸いです。

楽しく学ぶ(?)文字組編

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週一で更新を目指すこのブログ、今回は
タイポグラフィ05 楽しく学ぶ文字入門』
第1特集「楽しく学ぶ文字入門」より、「CHAPTER 2 TYPE SETTINGS 文字組編」をざっくりまとめます。

文字組とは?

組版(くみはん)とは、印刷の一工程で、文字や図版などの要素を配置し、紙面を構成すること。組み付けとも言う。本来は活版印刷の用語で、文字通り版を物理的に組むこと、活字を並べて結束糸で縛ったものを「組み版」と呼んだことに由来する。(Wikipedia)

まとめ

01. サイズを表す単位、ポイントと級ってどう違うの?
  • ポイント(pt) : 金属活字のころから使われている単位で「インチ」が基準。IllustratorInDesignで利用
  • 級 : 日本独自の単位で紙を媒体としたデザインでよく使われている

上記二つとも物理制約があったときの単位で今や単位としての意味はあれど大きさに意味はない。

02. きれいに見える組み方のコツは?

まずは「文字情報を整理する」「優先順位を組み立てる」「距離/目の動き/見せる/読ませる」を整理して下を検討する。

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1. 書体の選び方
 「見せる」場合と「読ませる」場合を考慮して選ぶ。
2. 文字の大きさとウェイト
3. 大きさの考え方
 やみくもに変化をつけるのではなく同じ差を持つ数字(3-6-9-12-15...など)をもとに文字サイズを決定する「等倍」や、同じ比率を持つ数字(3-6-12-24-48…など)をもとに文字サイズを決定する「等差」などを軸に検討するのがよい。
4. 空間への配慮
 間(アキ)が狭すぎたり広すぎたりすると文字や文字列がその姿を失いがちになり、内容が伝わりにくくなる。「見せる」ものはまとまりを「読ませる」ものはベタ組(左)を基準にすることが一般的。

03. してしまいがちな文字組の落とし穴って?

1. 詰めすぎ
2. 行長(1行の長さ)の決め方がいい加減
3. 記号の使い方

 “横組”はダブルコーテーションで囲み、
 〝
 縦
 組
 〟
 はダブルミニュートで囲むなど正しく記号を使うこと。
 (って、ダブルミニュートって知ってました?)
4. 禁則処理していない
 禁則処理とは、例えば文頭の「、」を避けるような処理のこと。
5. 混在防止と縦組対策

04. 和欧混植で注意することは?

1. 内容の確認
 明朝体ならセリフ、ゴシック体ならサンセリフを選ぶのが一般的。
 さらに和文がオールドスタイルかオールドローマンかや書体の時代性で考えてみるのもよい。
2. 使用用途
3. 和欧の大きさの調整
 欧文と和文を比べると欧文は数値では同じでも見た目は少し小さめに見えるので欧文を平均で5〜10%程度大きくする。
4. 和欧の重心の調整
 大きさを調整したら和文と欧文で重心をそろえる必要もある。その場合は「国」などの上下に水平線がある文字を基準にするとわかりやすい。

05. 欧文をきれいに組むには?

 くわしくは『欧文タイポグラフィの基本』を読んでくださいとのこと。

06. 欧文組版で気をつけるべきポイントは?

1. 大文字だけで文章を組まない!
2. イタリックを正しく使おう
3. 数値だけで位置をあわせない
4. スモールキャップを使おう
5. 2種類の数字を使い分ける
6. ハイフンを使おう
7. 組版の中に白いスジが出ないように!
8. きちんとインデントをしよう
9. 約物を正しく使おう
10. スクリプトは大文字だけで組まない
11. 行末がガタガタにならないように
12. 合字を使おう

感想

このチャプタを読んでわかったことは書体や組版はようするに「伝えたい内容」を「十分に伝える」ためのものであり「主役ではない」ということです。

読み手に中身よりまず文字そのものに意識を向けられたらそれがたとえ良い意味ででも「失敗」かも。
読み手に文章を気持ち良く読まれ、内容が十分伝わってる。そして読み手はそこで利用されている書体や組版なんか気にとめもしない(実際そうだし)。
それが、正解。
あくまで書体や組版は縁の下の力持ちであって、主役ではないのです。

では主役じゃないからといって書体や組版は重要ではないか、ということでは全然なく、むしろ書体や組版をちょっとでも間違うと伝えたいことの半分も伝えられなかったり、逆にちょっと工夫すると飛躍的に伝わりやすくなったりする。

伝えたいことってやっぱり十分に伝えたいじゃないですか、そしてできれば心地よく。

なので書体や組版を学ぶのはむしろ万人に意味あるんですよ!(って後半次第にエモーショナルになったのはこれを書くのに1時間以上使った自分を慰めるためでもあります…)